
目を開けるとそこは見覚えのある場所でした。
あの時私は記憶を無くした。なぜ記憶を無くしたかも覚えていない。
そして何故こんな場所にいたかということも・・
すると透明で透通るような声が聞こえてきた。
「あなたは誰だろう?」
私は辺りを見渡すように確認したが人らしき人は誰一人いなかった。とゆうよりは私の頭のなかの誰かが私に話しかけてきているように思えた。
「私は・・自分は自分だと思っています。あたりまえでしょう?」
「でもその当たり前と思っている・・自分とはなんだろう?」
少し喉を詰まらせたあとに私はこう言った。
「つまり・・自分です。この自分なんです。」
「確かに人はそう言うかもしれません。でもあなたの言っている自分とは脳のことです。あなたの脳が自分を自分だと思っているんです。そうでしょう?」
彼の言っていることが良く分からなかった。そしていまここにいる理由さえも・・これは夢なんだろうか。・・私は少しあきらめたように言った。
「私はここにいたときから記憶がないのです。あの時以前の記憶がないのです。もしかしすると私とゆう存在は私ではないのかもしれません。」
私は彼の返答を待ってみた。それは長い沈黙だった。私はあきらめかけてしゃべりかけようとした時に彼は口を開いた。
「すこし考えてみてください。誰でもいいです。人間がこの世に生まれます。彼は生まれた時のことは覚えていません。しかし4歳くらいのころに突然気がつくのです。あ、自分なんだ!と・・。これはとても不思議なことではありませんか?」
私はだまって話を聞いていた。
「そう彼はいつのまにか自分だったんですよ。あなたは記憶をなくしそれさえ覚えてないのかもしれません。でのその感覚はここで目を覚ました時と似ているとは思いませんか?
不思議なことでしょう?これはとても不思議なことなのです。」

「・・・あなたは一体誰なんですか?」
「わたしはあなたであり私でもあります。もう一人のあなたとでも言いましょう。」
私はちょっと黙っていた。もう一人の自分とは・・なんなんだろう?
人格のない私として私を動かしている人なんだろうか。どれとも記憶のないときの私は彼だったのか・・。
「もう一人の私」さん。これは・・夢でしょうか。」
「はい。これは夢です。」
それは妙に現実味ていた夢でした。
ずいぶん長く眠っていたのかもしれません。・・そして私はゆっくり目を覚ました。
追記(オブリビオン STORYs 第八章「現実見た夢」 制作日2007年8月)
最近のコメント